北海道防災会議の地震火山対策部会地震専門委員会(委員長・岡田成幸北大広域複合災害研究センター特任教授)が19日、札幌市内で開かれた。委員13人が出席。ワーキングループ(座長・谷岡勇市郎北大理学研究院教授、WG)が検討した日本海溝(三陸・日●【99cb】沖)と千島海溝(十勝・根室沖)を震源とするマグニチュード9の最大クラスの地震が太平洋沿岸で発生した際の「津波浸水想定」と、渡島管内西部(福島町~木古内町)の「日本海側津波断層」のケースを加えた三つのモデルが示された。活発な議論の後、専門委員会はこれを承認した。
東日本大震災を機に道は2012年6月に独自の「津波浸水予測図」を作成した。20年に国の巨大地震モデル公表を踏まえ、昨年4月に地震専門委員会にWGを設置。太平洋沿岸での最大クラスの津波による「浸水想定」を検討していた。見直しは「津波浸水予測図」の作成以来9年ぶり。太平洋沿岸は渡島管内福島町から根室管内羅臼町まで6管内30市町村が対象。道は同日、ホームページで公表した。
決定を受けて、道は災害警戒区域の指定や減災目標の策定に向けた取り組みを進める。市町村も新たな津波浸水想定に基づいた津波ハザードマップや津波避難計画の見直しを進める。
公表されたデータによると、最大浸水想定面積の合計は9万1826ヘクタール。胆振は苫小牧市が1万224ヘクタール、むかわ町1813ヘクタール、厚真町2110ヘクタール、白老町3026ヘクタール、日高管内の新ひだか町1800ヘクタール、日高町1679ヘクタール、浦河町1585ヘクタール、えりも町1762ヘクタール。
最大津波高は苫小牧市が9・7メートル、むかわ町が11・3メートル、厚真町9・2メートル、白老町9・2メートル、新ひだか町が11・4メートル、日高町16・3メートル、、浦河町14・9メートル、えりも町が26・0メートルとなる。
第1波到達までの津波最短時間は、苫小牧市が40分、むかわ町39分、厚真町44分、白老町38分、新ひだか町が23分、日高町32分、、浦河町23分、えりも町24分。
岡田委員長は「各市町村は津波ハザードで被害想定を行い、その弱点をつぶしていくことになる。北海道は国に先行して12年に、断層が重なって発生する大地震を想定したデータを基に津波被害の対策を取っている。各市町村は避難路や避難場所の検討を進めており、(今回の結果は)それほど大きな差はなかった。市町村は引き続き対策を進めてほしい」と語った。
















