小学年代の全農杯全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部は22日、グリーンアリーナ神戸=神戸市=で開幕した。第1日は女子の年代別予選リーグが行われ、2年生以下バンビの藤田小百合(泉野2年)=北海道菊卓会=が3戦全勝の組1位で決勝トーナメント進出。5、6年生ホープスの近田彩梨(澄川6年)=同=は1勝2敗の組3位で予選敗退となった。
女子の部には、各都道府県の予選会を勝ち抜くなどした495人がエントリー。23日までの2日間で1組3~4人の予選リーグと各組1位による決勝トーナメントを展開する。
492人がエントリーしている男子の部は24、25両日に実施される。苫小牧からは北海道菊卓会の田澤昊汰(泉野2年)がバンビの部に出場する。
新型コロナウイルスの影響で2年ぶり開催となった日本卓球協会主催の一戦。兵庫県卓球協会などが主管し、全国農業協同組合連合会が特別協賛した。
【バンビ】
▽予選リーグ24組
藤田小百合(北海道菊卓会)2―0菊次唯(Greenクラブ)=長崎
藤 田2―0四ツ家凛(雅STC)=山形=
藤 田2―0手島一花(マイダス)=東京=
【ホープス】
▽予選リーグ22組
近田彩梨(北海道菊卓会)2―0小番百合絵(鶴舞卓球少年団)=秋田=
安藤海凜(明野ジュニア)=大分=2―0近 田
牛島みほろ(岸田クラブ)=神奈川=2―1近 田
―藤田「自分のプレーできた」
女子バンビの藤田が初の全国舞台で躍動した。「緊張した」とはにかみながらも予選3試合すべてをストレート勝ち。優勝した6月の道選考会(旭川市)と同様、持ち味の思い切りのいい卓球で各都県を勝ち抜いた精鋭を寄せ付けなかった。
ヤマ場は初戦の菊次(1年)戦。簡単に第1セットを奪ったが、続く第2セットはサーブを読まれポイント3―9と大きくリードされた。
セットを取られれば流れを失いかねない局面も、「逆転できると思っていた」と藤田。冷静にサーブの種類を変えて5連続ポイントなどで追い付くと、最後は14―12で振り切った。
「まだ2年生なのに、とても落ち着いていた」と菊卓会の菊池代表が目を見張る戦いぶり。藤田は「自分のプレーができた」と胸を張った。
決勝トーナメントには年代別ナショナルチームの松島(田阪卓研・京都)=2年=ら実力者がひしめく。「予選と同じように、サーブをうまく切り替えながら試合をしていきたい」と気を引き締めた。
― 近田、悔しさ募る全国初戦
「緊張して本気が出せなかった」。予選リーグ終了後、近田は大きく肩を落とした。念願の全国大会初挑戦で自分らしい卓球ができずに悔しさばかりが募った。
会場到着時こそ感じなかったが、試合が近づくにつれて大舞台の重圧がのし掛かった。1戦目を2―0のストレート勝ちし勢いに乗るかと思ったが、2019年大会女子カブ(3・4年)3位、今年の東アジアホープス大会(12月、福岡県)日本代表の安藤(6年)には歯が立たなかった。「今まで対戦してきた中で一番強かった」
牛島(5年)との最終戦もフルセットの末競り負けた。成果と課題を問われ「すべてが足りない」と厳しい表情で答えた近田。菊卓会の菊池代表は「いい経験になったと思う。また頑張ってほしい」と期待した。




















