全農杯全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビの部第2日は23日、グリーンアリーナ神戸=神戸市=で女子の年代別決勝トーナメントが行われ、2年生以下バンビの藤田小百合(泉野2年)=北海道菊卓会=は3回戦で岡田希愛(OKATAKU)=兵庫=に0―2で敗れたが、16強に食い込んだ。
▽3回戦
岡田希愛(OKATAKU)=兵庫=2―0藤田小百合(北海道菊卓会)
▽2回戦
藤 田2―1斉藤聖華(シュエット)=埼玉=
各部上位は次の通り。
【ホープス】
▽決勝 香取悠珠子(卓桜会・栃木)3―2新谷莉央(フェニックス・福井)▽準決勝 香取3―0伊藤友杏(羽佳卓球倶楽部・東京)、新谷3―1深山稟心(ヒゴ鏡卓球クラブ・熊本)
【カブ】
▽決勝 吉岡咲(マイダス・千葉)3―1石田心美(石田卓球N+・福岡)▽準決勝 石田3―0森星姫(森卓球塾・福岡)、吉岡3―0小西紅偉(Global Athlete・埼玉)
【バンビ】
▽決勝 松島美空(田阪卓研・京都)3―0伊東彩芽(はばたキッズ・大阪)▽準決勝 松島3―0祢屋楓(ねや卓球クラブ・岡山)、伊東3―1土田莉暖(新山少年団・秋田)
―、藤田「来年はベスト8に」
卓球選手の誰もが憧れる称号、ランキング(8位以内)入りまであと一歩だった。道内勢で唯一、女子バンビの決勝トーナメントに進出した藤田が16強入りの大健闘。菊卓会の菊池代表は「本当によく頑張った。彼女が持つ可能性の大きさを再認識した」と目を細めた。
卓球歴はわずか1年ほど。小学校入学前からラケットを握る他の強豪選手に比べて技術こそ粗削りだが、勝利への執念は人一倍だった。
斉藤(2年)=埼玉=との2回戦。第1セットを先取以降、サーブを簡単に返されるようになった。最終第3セットも前半は思うように得点できず、最大3ポイント差をつけられピンチを迎えた。
「心臓が止まるかと思った」と途中涙を流す場面もあったが、菊池代表から「まだ試合は終わっていない。1本ずつ行こう」の声掛けで再奮起。後半は1本も自身のサーブ時に得点されることなく、ポイント13―11の逆転勝利につなげた。
続く3回戦の岡田(1年)=兵庫=は低学年選手としてはまれな守備重視のカット打ち選手。このタイプとは対戦経験がなく苦杯をなめたが、来年のカブ(3・4年)につながる経験値を蓄えることはできた。
菊池代表は「感情を抑えきれずに崩れやすい年代なのに、もう一度持ち直せる勝負事への心構えがすごい。カブでも期待できる」と話す。藤田は「来年のカブではベスト8を目指したい」と前を向いた。

















