「ハドロキッズチーム」始動 レプリカ作り楽しむ むかわ

ミニレプリカ作りに挑戦する児童たち

 国内最大となるハドロサウルス科の恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)の化石が発掘されたむかわ町穂別地区を舞台に、未来の古生物学者の”たまご”を育てる2021年度の町子ども化石くらぶ「ハドロキッズチーム」が25日に始動した。参加を申し込んだ道内外の小学生29人が来年2月まで、化石の採集やクリーニング、レプリカ作りなどのプログラムを通じて化石に関する知識などを学んでいく。

 同事業は、町と町教育委員会が主催して2018年にスタートした。今年度の申し込みは、町内のほか、近隣では苫小牧市や新ひだか町、道内では札幌圏からあり、首都圏からも2人いた。

 新型コロナウイルス感染症対策として中学年、高学年の2クラスに分かれて行う。3、4年生対象の中学年クラスは25日午後に穂別町民センターで開会式を行った。主催者を代表し、町教育委員会の長谷川孝雄教育長は「化石の調べ方を勉強し、カムイサウルスに次ぐ大発見につながることを期待している。活動を通じて志を同じくする仲間と交流の輪を広げて」と激励した。

 この後、くらぶ員となった児童たちは二手に分かれて穂別博物館を見学したほか、石こうなどを使ってミニレプリカ作りに挑戦。制作中は休むことなく手を動かしていた。鵡川中央小学校3年の藤枝芦玖君(8)は「お母さんに勧められて参加した。レプリカ作りがうまくできて、楽しかった」と振り返った。

 化石くらぶは、来年2月まで計6回にわたって開催し、最終回では学習の成果の発表会を予定している。

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