東京五輪が23日開幕した。苫小牧市ゆかりの卓球の丹羽孝希(26)=スヴェンソン=、スケートボードの開心那(12)=WHYDAH GROUP=、野球の伊藤大海(23)=北海道日本ハムファイターズ=、田中将大(32)=東北楽天ゴールデンイーグルス=の出番も迫り、地元関係者から世界的スポーツの祭典での活躍に期待する声が上がっている。
丹羽は2012年ロンドン(英国)、男子団体準優勝に貢献した16年リオデジャネイロ(ブラジル)に続く3大会連続の五輪。緑小学校の低学年時に通っていた卓球クラブチーム、苫小牧ジュニアの泊谷次郎代表(69)は「銀以上のメダルの色を見せてほしい」と胸を躍らせる。
丹羽は昨秋に結婚し、今年6月には第1子となる長女も誕生。「今までとはまた違ったモチベーションがあると思う」(泊谷代表)。同クラブ所属の猪股輝生(啓北中3年)はコロナ禍で疲弊した「日本全体が元気になるようなプレーが見たい」と話した。
市内の卓球クラブ北海道菊卓会(菊池吉幸代表)に所属する近田蓮(澄川小5年)は丹羽のはとこに当たる。家族ぐるみで仲が良く、いつも優しくアドバイスをくれるお兄さん的な存在の丹羽に「最後まで諦めず、粘り強く戦って金メダルを取ってほしい」とエールを送った。
開が練習で通っていたサーフショップ「ブレイズ」(市内有明町)の西村千秋代表(52)は「スケートボードに限らず、同年代のスポーツに打ち込む子どもたちにとって励みになった」と話す。東京五輪で公式種目として初めて追加されたスケートボード。「日本勢でメダルを何個も取るはず。その一つを取ってもらえれば」と期待を込めた。
10代のスケーターからもエール。冨川蒼太(18)=HOTBOWL=は、苫小牧西高時代に世界規模の大会で上位入賞したこともある実力者。開について「最年少でも周りに劣らない滑りをしている。自分の持ち技を存分に披露して五輪を楽しんでほしい」と語った。
田中、伊藤の登板を心待ちにするのは、両投手出身の駒大苫高の佐々木孝介監督(34)。「日本中に感動を伝えられるようなピッチングが見たい。どこで投げるか分からないが、私がドキドキして観戦することになる」と苦笑い。「田中はチームや投手陣をまとめる立場だと思うし、2人とも野球人生とメダルを懸けて頑張ってほしい」と話した。

















