安平町教育委員会は27日、遠浅小体育館で開いた学校統合に関する最終説明会で早来、遠浅、安平の3小学校と早来中学校を2022年度で閉校し、23年度、早来地区に開校する小中一貫の義務教育学校に統合する方向で進めることを改めて示した。町教委は29日に行う定例教育委員会に関連議案を提出する。
町教委は「統合」する方向にかじを切って協議を進める中で、遠浅小の児童保護者から反対や閉校の先送りを求める声があったことを受けて遠浅小の児童保護者、遠浅地区から子ども園に通う園児保護者計42世帯に対し、統合に関する意向調査を実施。27日時点で30世帯が回答し、義務教育学校に「通わせたい」と答えたのが13世帯、「通わせたくない」は11世帯とほぼ分かれ、「わからない」も6世帯あった。
これらの結果も踏まえ、町教委は「未回答の方が全て遠浅小に通ったとしても規模は半減し、学年によっては在校生がいない可能性もあり、運用を続けると予測できない状況で廃校を招くおそれがある」とあくまで学校選択制は導入しない考え。「デメリットを懸念する方もいるが、将来に向けて解決していかなければいけないことを義務教育学校に盛り込み、統合を進める」「環境の変化を先送りするより、早いうちに進めることがメリットである」などと理解を求めた。
なお、説明会は同日をもって最後とするが、「これで全てが終わりではなく、いろんな意見を受け入れていく」と話した。
町教委の考えに対し、「遠浅小に通わせたい」と希望していた30代の女性は「遠浅小の良さをしっかり分かった上での答えとは思えず、納得がいかない。悔しいです」と肩を落とした。

















