樽前山にも注意を 道地震火山対策部会専門委 9火山の現状報告

樽前山にも注意を 道地震火山対策部会専門委 9火山の現状報告
監視対象火山の現状が報告された火山専門委員会=29日午後、道庁

 北海道防災会議地震火山対策部会火山専門委員会(座長・中川光弘北大大学院理学研究院教授、7人)が29日、道庁危機管理センターで開かれた。委員6人が出席し樽前山、有珠山、雌阿寒岳、十勝岳など道内の常時監視9火山の現状などが報告された。

 冒頭、道総務部の野崎直人危機管理局長は「道内の活火山では警戒レベルが引き上げられる事例は発生していないが、火山防災対策の一層の取り組み強化に向け積極的に取り組んで行きたい」と述べた。

 中川座長は「道内では2008年の雌阿寒岳噴火以来15年近く噴火が発生していないが、十勝岳では熱活動など活動レベルの上昇が続き、有珠山も群発地震が発生するなど次の噴火までの時間的余裕はあまりないかもしれない」と指摘。「本委員会も観測監視体制や防災対応に関する見直しを入念に行う必要がある」と語った。

 札幌管区気象台の担当者は昨年7月以降1年間の監視対象火山の現状を報告。「樽前山は山頂部に高温の溶岩ドームがあり、観測データには大きな変化は見られていない」としたが、「以前よりもあちこちに高温のガスが噴出しており、近づく際に注意が必要」と指摘した。有珠山については「2000年の噴火から21年が経過し、次の噴火を見据えて各方面の取り組みを確認する時期」と述べた。

 また、その他の火山について▽十勝岳はこの数年、特に浅いところの活動が活発な状態を続けている▽雌阿寒岳は昨年夏、一時的に一部火口から噴気の増加が観測され、その後は噴気もゆっくり減少している―と報告した。

 火山専門委員会は1970年、道内火山の防災対策に対する検証、助言を目的に設置された。

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