白老町と白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)はこのほど、アイヌ文様の知的財産保護に関する勉強会を白老コミュニティセンターで開いた。同協会の関係者ら10人余りが参加し、白老で作られたアイヌ文様の保護や管理の体制づくりに向けて、オンラインで専門家から著作権などについて学んだ。
アイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)の開業を契機に、アイヌ文様を取り入れた商品開発が活発化し、文様の利用や監修の依頼が同協会に寄せられている。同協会や町は、知的財産とも言える白老のアイヌ文様を適切に管理し、保護していく体制を築くために勉強会を開いた。
北海道知財総合支援窓口(札幌市)の担当者が講師となり、オンラインで著作権について詳しく紹介。アイヌ文様に関しては「著作権の適用期間は70年。それを超えた古い時代の文様を現代風にアレンジしたデザインについては著作権保護の対象となり得る」と説明した。また、文様を管理していく上で「制作者とアイヌ協会の間で権利処理の手続きを行うことが必要」などと述べた。同協会は、町内の文様作家らでつくる「白老アイヌ協会文様検討委員会」を1月に設置。文様の無許可使用、乱用も防ぐ保護・管理体制の構築について検討を進めている。

















