男子5000メートル 森、冷静な走りで決勝進出―高校総体・陸上

男子5000メートル 森、冷静な走りで決勝進出―高校総体・陸上
男子5000メートル予選でレース中盤に一時3位に浮上する道栄・森(中央)=30日、9.98スタジアム

 【福井市、北畠授】全国高校総合体育大会陸上競技大会秩父宮賜杯第74回全国高校陸上競技対校選手権大会第3日は30日、9.98スタジアムで男女8種目の決勝などが行われた。男子5000メートル予選に挑んだ北海道栄の森春樹(3年)=明倫中卒=は3組で14分13秒22の5位となり、31日の決勝進出を決めた。
 男子砲丸投げの内田勘太(道栄2年)は予選2組で11メートル36と、決勝通過標準記録の15メートル10に届かず。男子5000メートル予選に出場予定だった藤本雄大(同3年)はけがのため棄権した。

 【男子】
 ▽400メートルハードル (1)高橋遼将(中京大中京)51秒69(2)中島(東福岡)(3)殿山(旭川大高)▽4×100メートルリレー (1)洛南40秒41(2)宮崎工業(3)大阪▽5000メートル競歩 (1)古賀文也(大牟田)20分45秒63(2)近藤(十日町)(3)下池(鹿児島工業)▽砲丸投げ (1)小森直吏(身延)16メートル95(2)渡辺(開志国際)(3)藤森(水戸工業)

 【女子】
 ▽400メートルハードル (1)タネル舞璃乃(埼玉栄)57秒98(2)河内(東大阪大敬愛)(3)大川(三田国際学園)▽4×100メートルリレー (1)中京大中京45秒97(2)市立船橋(3)城西▽走り幅跳び (1)吉田花鈴(摂津)6メートル16(2)佐藤(園田)(3)中尾(中村学園女子)▽円盤投げ (1)友利晟弓(那覇西)45メートル40(2)阪本(紀央館)(3)桑島(咲くやこの花)

― 「自分の力出し切る」 
 刻々と変化するレース展開の中で冷静な判断が光った。男子5000メートルの森が組上位5人までの順位通過で決勝進出を決めた。「最初は緊張していたけど、本番が近づくにつれて、わくわくした気持ちが出ていた。うれしい」と相好を崩した。
 自己ベスト13分22秒80と驚異的な記録を誇るコスマス(世羅3年)など、外国人留学生が高速でレースをけん引すると予想していたが、意外にも序盤は探り合いになった。「流れが読めなくなった」が、中盤一気にペースを上げた留学生たちを追走し一時は3位につけた。
 残り3周半ほどで日本人2人に抜かれ、さらには高知中央のディビッド(2年)にも前に出られて順位通過圏外の6位に。ただそこでむきにならず、「得意のラストスパートのために体力を残そう」と気持ちを落ち着かせた。
 思惑通り残り200メートル付近でディビットを一気に抜き去り5位でフィニッシュ。「強い選手が多い中で、よく決勝に残ってくれた」と山中監督はたたえた。
 決勝は留学生6人をはじめ13分台の記録を持つランナーがひしめく。かつてない高速レースが予想される大一番で、森は「自分の力を出し切って悔いなく終わりたい。その上で順位もついてきてくれたら」と意気込んだ。

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