苫小牧市美術博物館の特別展「発掘された日本列島 調査研究最前線2021」が31日、開幕した。普段、なかなか触れる機会のない国内での発掘調査の成果について、貴重な出土品と共に詳しく紹介している。9月12日まで。
文化庁など主催の巡回展で、道内での開催は14年ぶりとなる。「我がまちが誇る遺跡」と題し、千葉県市原市、広島県福山市、山口県山口市での継続調査を時代ごとに紹介。各地域の歩みも分かりやすく伝える。
「新発見考古速報」では、頭部の立体的な造形と丸く大きな目や口が特徴的な千葉県・下ヶ戸貝塚の「ミミズク土偶」、山形県・大南遺跡から出土し、神仏習合がうかがえる珍しい資料「僧形神立像」などを展示。毎年9000件近く行われている、国内の発掘調査の最新情報に触れられる。
地域展示「環壕(かんごう)をつくった人々」では、苫小牧静川遺跡、千歳市丸小山遺跡、恵庭市島松沢8遺跡を出土品とパネルで紹介。それぞれの壕(ごう)の持つ役割の違いなどを学べる。
この日は、開館直後から歴史好きの市民らが続々と足を運んだ。千歳市から訪れた無職今井俊圀さん(74)は「本物の出土品が見られるので楽しみにしていた。意外と小さな土器もあって興味深い」と感心していた。
期間中は、地域展示について解説する学芸員のスライドトークを実施。人類の足跡をモチーフにした彫刻家の藤沢レオさんの作品展示「藤沢レオ 起源のモニュメント」が8月29日まで同館ロビーで開かれる。中庭展示「タケダシステム10」も9月12日まで開催中。
午前9時半から午後5時まで。月曜休館だが、8月9日は開館し、翌10日を休館とする。入場料は一般600円、高校・大学生400円、中学生以下無料。
問い合わせは同館 電話0144(35)2550。
















