道は7月31日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、北海道に適用される「まん延防止等重点措置」期間の8月2~31日の新たな対策を決めた。感染が急拡大する札幌市を措置区域として、同市内の飲食店に酒類提供停止と午後8時までの営業時間短縮を要請する。記者会見した鈴木直道知事は「デルタ株(インド由来の変異株)への置き換わりが進み、道内では今後、過去最大の感染者となる可能性がある」と指摘し、「全道での爆発的な感染拡大を防ぐために、札幌市と連携して全力を尽くす」と述べた。
コロナ対応の特措法に基づくまん延防止等重点措置の本道への適用は、5月9~15日、6月21日~7月11日に続き通算3回目。今回、道は7月20、26日と異例の2度にわたり政府に早期適用を要請。政府が適用を決めたのは7月30日。最初の要請から10日余りかかり、この間、札幌を中心に感染が急拡大している。
2日からの新たな対策について、知事は「感染拡大の中心となっている札幌市について、緊急事態宣言レベルの道独自の『警戒ステージ5相当』に移行し、緊急事態措置と同様の強い措置を講じる」と説明。これまで展開していた道独自の「夏の再拡大防止特別対策」で同市内の飲食店に要請していた時短について、「午後9時まで」を「午後8時まで」に1時間前倒し。酒類提供は「午後8時まで」を「終日提供停止」に切り替えて対策を強化する。
また、同市内の百貨店などの大型集客施設には午後8時までの時短を要請。イベント人数の上限も「1万人」から「5000人」に引き下げ、修学旅行などの学校行事も中止・延期・縮小を求める。地下鉄や市電の終電時間も繰り上げる。
札幌以外の地域についても「感染者数が増加しており、危機感を一段上げていただきたい」(知事)。札幌市との不要不急の往来自粛のほか、感染リスクを回避できない場合は外出や移動の自粛も求める。
7月31日現在で直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は全道が「26・6人」、札幌市が「46・1人」となり、緊急事態宣言の目安となる国のステージ4の基準「25人」を、いずれも上回っている。



















