苫小牧市内の小中学校の中で小中連携のモデル推進校区となっている苫小牧東中学校区(東中、苫東小、若草小、苫西小)は、連携活動の一環となる夏休み中の学習会を2年ぶりに再開し、7月27~29日に苫東小と東中で実施した。同月28日には、来春、東中に入学する小学校3校の6年生46人が「初登校」し、中学校教員の授業を受けた。
東中校区では2019年から、中学校教員が授業をしたり、中学生が勉強をサポートしたり、学校の垣根を越えた学びの機会を小学6年生のために設けている。
中学校の授業は小学校より時間が5分長く、内容も難しくなるため、入学後、スムーズに学校生活になじめるよう一足早く様子を知ってもらうのが狙い。ただ、昨年は新型コロナウイルス流行の影響で中止していた。
28日は、6年生が中学校の教員や外国語指導助手(ALT)から、中学で学ぶ数学や英語を学んだ。
数学では、東中の内山泰弘教諭(39)が、1年生の初めに学ぶ負の数の考え方を教えた。児童は違う小学校同士で隣り合うように席に着き、解き方を相談しながら、問題に取り組んだ。
内山教諭は、中学での勉強内容を今から知ることで「進学後の理解が高まり、良いスタートを切りやすくなるのでは」と期待。若草小の須藤柚奈さん(12)は「楽しそうな先生が中学にいて良かった。勉強は難しそうだけれど、頑張りたい」と、真剣なまなざしで問題と向き合っていた。
27日は、苫東小が希望する全ての児童を対象にした勉強会を校内で開き、学習補助員として同小を卒業した東中生徒を招いた。小学生は中学生に親近感を持ち、中学生は頼りにされることで自己肯定感が高まる効果があったという。
29日は、東中に生徒の母校となる苫東小、若草小の教員が来校し、小学時代のつまずきが影響する分数や小数の四則計算を指導。学び直しの場を生徒たちに設けた。
東中の五十嵐昭広校長はさまざまな取り組みについて「児童のギャップを軽減するだけでなく、各教員が児童生徒の反応を見ながら、各校で身に付けさせるべき力を見直す機会にもなっている」と話している。



















