7月下旬に行われたサッカー競技に続き、東京五輪の札幌開催競技を締めくくる競歩・マラソンが5日から8日まで4日連続で行われる。札幌では3日まで14日連続で気温30度超えの真夏日となり、記録的な暑さ対策が最大の焦点となっているほか、公道を使用したレースで主催者側が呼び掛ける「沿道観戦自粛」の実効性も不透明。両競技直前の3日に開かれた道議会環境生活委員会(阿知良寛美委員長)でも、この2点に議員側の質疑が集中した。
札幌市では7月21日から真夏日が14日連続で続き、97年前の1924(大正13)年に記録した17日連続に迫る異例の暑さが続く。競歩・マラソンの本番当日も気温30度超えが予想され、高橋亨氏(民主・道民連合)は「30度を超える真夏のロードレース。熱中症でレースができないようにならないように。暑さ対策をどうするのか」と迫った。
道の東京オリンピック連携局では「大会組織委員会は2019年に東京でテスト大会として開催された代表選考会に加え、札幌で開催されたテスト大会(今年5月5日)の結果を踏まえて対策を講じる」と説明。
具体的には選手向け対策として▽給水ポイントの増設▽救急車や救護車のレース随行▽各地点での医師や医療療法士の配置▽医務室やリカバリールーム内での氷風呂の設置―などを挙げた。運営スタッフに対しても「飲料水の配布や日よけ対策のほか、待機場所や休憩所の用意や無理のない勤務シフトなど暑さ対策を講じる」と答弁した。
また高橋氏は、新型コロナウイルスの感染防止対策を「多くの人が心配している」と指摘。「特にマラソンは五輪の華。世界のトップアスリートが公道を走る。沿道での観戦自粛を呼び掛けても、人が集まる要素は大きい」と懸念し、沿道対策をただした。
酒井隆東京オリンピック連携局長は「公道で行われ、無観客の取り扱いが難しいため、組織委では沿道での観戦自粛を要請している」と説明。スタート・ゴール地点の大通公園の一部を「立ち入り禁止エリア」、駅前通を「重点対策エリア」にそれぞれ設定。「人の立ち止まりを防ぐような対策を行う」と強調し、さらに声掛け要員も大幅に増員して「沿道対策を強化したい」と理解を求めた。
ただ、既に行われた東京五輪の自転車ロードレースやトライアスロンでは、沿道に多くの観客の姿が見られたのが実態。鈴木直道知事は「おうちでエール、をコンセプトに自宅で家族とテレビで応援を」と呼び掛けているが、対策の実効性は不透明なまま本番を迎える。
















