世界遺産について学ぶ 市美術博物館 講演会「北の縄文遺跡群」

世界遺産について学ぶ 市美術博物館 講演会「北の縄文遺跡群」
各遺跡の特徴が説明された講演会

 講演会「世界文化遺産と北の縄文遺跡群」が7月31日、苫小牧市美術博物館で開かれた。同月27日にユネスコ世界文化遺産登録に正式決定した「北海道・北東北の縄文遺跡群」などに関する内容で、市民ら約50人が世界遺産の位置づけや特徴について学んだ。

 同日、同館で始まった特別展「発掘された日本列島 調査研究最前線2021」の開幕記念行事。北海道埋蔵文化財センター理事長の長沼孝さん(66)が講演した。

 長沼さんは、世界遺産の登録基準として「ある文化的伝統または文明の存在を伝承する物証として無二、少なくともけうな存在である」を紹介し、「数多くの歴史、文化で成り立つ地球をジグソーパズルに例えたとき、一つのピースとして必要なもの」と例えた。

 「北海道・北東北の縄文遺跡群」については、海外にも広く価値を伝えるため、世界文化遺産登録推進本部などが遺跡を精査し、早期から晩期まで細分化されている縄文時代を六つの「ステージ」にまとめ、歴史の歩みを分かりやすく表す工夫をしたことを説明した。

 また、遺跡群の中に市静川遺跡が含まれない理由について、同遺跡の壕(ごう)はその特徴から、共同作業の場と神聖な場所を分ける結界の役割を果たしていたと考えられており、「縄文文化では前例が無く、縄文期を示す遺跡群の一つとしては位置付けが難しいため」と説明。「世界遺産でなくても、価値が無いわけではない。それぞれの遺跡に個性があり、新しい研究を進めていく必要がある」と強調した。

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