新ひだか町の静内農業高校(佐藤裕二校長)で生徒が育て、昨年8月の北海道市場サマーセールで同校史上最高額の2750万円(税込み)で落札され、話題になった「健叶(けんと)」こと競走名テイエムケントオー(牡・父マクフィ)が7日、中央競馬(JRA)函館第5レースの2歳新馬戦(芝1200メートル)でデビューする。
同高の生産科学科馬コースは2000年から、日本で唯一、軽種馬を生産、育成。過去には生産馬のユメロマンとゴーゴーヒュウガが中央競馬で勝利している。
「健叶」は、生徒たちから「健康に育って私たちの夢をかなえてほしい」という願いを込めて名付けられた。昨夏のセールの競りでは250万円からぐんぐん値が引き上げられ、最後は大阪府のテイエム技研社長、竹園正継さんが落札した。
道内の高校で生まれた馬なので、デビューも北海道でと函館競馬場が初戦になった。同校では、生産科学科馬コース担当の小林忍教諭(32)が馬術部の生徒と校内のテレビで観戦を予定している。生徒たちの熱い思いを乗せ、テイエムケントオーがどんな走りを見せるか期待される。

















