サケの遡上(そじょう)期に合わせて毎年9月に白老町で開かれているアイヌ文化発信イベント「しらおいチェプ祭」について、白老アイヌ協会や白老観光協会などでつくる実行委員会は中止を決めた。今年は9月19日に開催を予定していたが、国内での新型コロナ感染拡大の状況を考慮した。中止は2年連続。
しらおいチェプ祭は1989年から開催。白老港近くの汐音ひろばを会場に、アイヌ民族の伝統料理「チマチェプ」(サケの串焼き)、「チェプオハウ」(サケの汁物)の販売や古式舞踊のステージ、アイヌ文様刺しゅう体験などのプログラムを提供し、多くの来場者を集めていた。
白老アイヌ協会事務局は「アイヌ文化への理解を深めてもらう場として開催を予定していたが、コロナ感染者が急増している中、残念ながら今年も取りやめることにした」と話している。

















