本格的な夏山シーズンを迎え、苫小牧市と千歳市にまたがる樽前山(1041メートル)は新型コロナウイルス流行下でも活気に満ちている。7合目まで車で行ける手軽さなどから多くの人たちに親しまれ、2021年度の登山者数は7月末時点で、前年同期比502人増の1万6159人。密を避けながら楽しめる屋外レジャーとして、じわじわと人気を集めている。あす8日は山の日。
同山の登山者数は18年度2万8454人、19年度3万466人、20年度3万8125人と増加傾向。気軽に登れ、多彩な高山植物も楽しめることから地域の観光スポットにもなっている。苫小牧市観光振興課の担当者は「単独や少人数で密にならない休日の過ごし方を模索する中、登りやすい樽前山が注目されているのでは」と話す。
5日、友人と2人で外輪山周遊を楽しんでいた北広島市の会社員小野寺克宏さん(57)は「北広島からも見える樽前山は、子どもの頃から心の古里。山の上から遠くまで景色を一望できるのが魅力で、この時期は風が気持ちいい」と笑顔を見せた。
7合目ヒュッテ管理人の鈴木統さん(69)によると、今シーズンも晴天時には日の出や日の入りを見ようと、早朝から日没近くまで登山客が途切れず、平日も100人以上が訪れる日が少なくない。ただ、暑い日が続いているせいか日中の登山客は例年に比べて少なめで、「いつも満車の駐車場がガラガラの日もある」と言う。
登りやすいイメージから、軽装での登山者が目立つが、鈴木さんは「山の天気は変わりやすく油断禁物」と強調。熱中症対策として「水や甘い物、塩気のある物を携行し、汗をかいた分は十分に補給を」と呼び掛ける。
同山は活火山で、溶岩ドーム付近では有害な火山ガスが発生することも。苫小牧山岳会の田中勝宏会長(77)は「風向きによってはガスを吸ってしまう危険性がある。事前に天候を調べることが重要」と説く。
















