北海道電力は6日、厚真町の苫東厚真発電所で二酸化炭素(CO2)を回収、有効利用、貯留する「CCUS」の社会実装に向けた調査を行うと発表した。道内の石炭火力発電所では最新、最大の4号機(出力70万キロワット)を対象に、2022年度まで火発におけるCCUS実現への課題などを洗い出し、将来の商用化を目指す考えだ。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のCCUS研究開発・調査事業をIHI(東京)、JFEエンジニアリング(同)と共同受託した。今年度から2年間にわたり、石炭火発から出るCO2を分離・回収したり、CO2をパイプラインで輸送したりする技術などについて、机上で調査・検討を進める。
北電は「北海道におけるエネルギー全体のカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出ゼロ)実現に向けて最大限挑戦し、地域の発展に貢献する」と、50年時点で発電部門からCO2排出ゼロを目指す考えを強調。22年度までの調査でコストや技術面など課題が解決されれば、23~24年度のテストプラントでの試験、25年度以降の商用プラント建設を想定している。
苫東厚真発電所は1号機(出力35万キロワット)、2号機(同60万キロワット)、4号機の石炭火発があるが、4号機は02年に稼働を始めた道内最新で最大出力の石炭火発。政府が脱炭素化社会の実現を掲げ、CO2を大量に排出する石炭火発のフェードアウトを計画する中、4号機は道内電力需要に鑑み必要性は比較的高く、CCUSの導入に白羽の矢を立てたとみられる。
















