バスケットボールは6日、女子の準決勝が行われ、初めて4強入りした日本がフランスを87―71で破り、男女を通じて初のメダルとなる銀以上を確定させた。8日の決勝で7連覇を狙う米国と対戦する。
日本は14―22で迎えた第2クオーター、町田(旭川市出身、富士通)を中心に多彩な攻撃を仕掛けて41―34と逆転。後半も3点シュートを繰り出して逃げ切った。フランスには1次リーグでも勝っていた。
準決勝のもう1試合は米国がセルビアを79―59で下した。セルビアは7日の3位決定戦でフランスと対戦する。
◇言葉にならない
高田真希 言葉にならないくらいうれしい。金メダルが目標。まずはここを勝たないとその舞台にも立てないので、本当によかった。
◇走るバスケができた
赤穂ひまわり 出だしは良くなかったが、日本の走るバスケができた。(決勝は)きょうのいいところを40分間継続できるように頑張りたい。
◇リベンジを
町田瑠唯 (決勝の相手、米国には1次リーグで)1度負けているのでリベンジしたい。強いチームだが勝てない相手ではない。チーム全員で戦っていきたい。
▽女子準決勝
日 本 87,14―2227―1227―1619―21,71フランス
▽日本高速バスケ 結実
試合終了。男女を通じて日本バスケット界初のメダル確定を告げるブザーが鳴った。選手たちがコート上で輪になって喜びを爆発させる。「本当に言葉にならないくらいうれしい」と高田主将。歴史を塗り替えた。
1次リーグの初戦で競り勝ったフランスとの再戦。雪辱を期した相手は明らかに対策を練ってきた。序盤から日本が生命線とする3点シュートを打たせない守備を徹底してきた。第1クオーターを終えて14―22。しかし、すぐに立て直す対応力があった。
マンツーマン守備を敷かれたが、「うまくスペースを使って攻められたのが良かった」と司令塔の町田。厳しい守備で攻撃につなげ、素早いパス回しからゴール下に切り込んだ高田、赤穂らが得点を重ねた。第2クオーターで逆転。徐々にリズムが生まれ、3点シュートがいつも以上に決まり始めた。町田は五輪女子の1試合最多記録となる18アシストをマークした。
チーム最多の17点を挙げた赤穂は「(相手が)外に張っている分、ドライブに行きやすかった。バランス良く攻められた」と振り返った。格上のフランスを2度倒し、準々決勝では6位のベルギーも撃破。勢いだけでは語り尽くせない力が備わっている。高田は「12人全員が、試合に出れば自分の役割を果たせるのが一番の強み」と言う。一戦一戦を通じ、着実にチーム力を上げながら勝ち上がった。
決勝で挑むのは、6連覇中の米国。5年前のリオデジャネイロ五輪では準々決勝で64―110と大敗した。今大会も1次リーグで敗れたが、町田は「自分たちのバスケができれば勝てない相手ではない」。自国開催で最後の大一番。世界を驚かせることはできる。

















