道内で新型コロナウイルスの新規感染者数が12日に5月29日以来、2カ月半ぶりに400人を上回ったことを受け、鈴木直道知事は同日夕、記者団の取材に対し「大変厳しい状況だと受け止めている」と述べ、31日まで札幌市を対象に実施中の特措法に基づく「まん延防止等重点措置」の措置区域に、新たに石狩管内と小樽市を追加する方針を明らかにした。また、苫小牧市で開かれた全国高校選抜アイスホッケー大会で60人を超えるクラスター(感染者集団)が発生したことを重視し、全道を対象にした部活動の感染対策も強化する意向。13日午後から感染症対策本部会議を開き、正式に決定する。
知事は、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数について「札幌市を除いた地域全体でも25・2人となった」と述べ、国の緊急事態宣言の目安となる「ステージ4」の基準(25人)を上回ったことを説明。「北海道全体が緊急事態宣言レベルという状況」と強調した。
このため、感染急拡大が続く札幌市との往来が多い石狩管内と小樽市を「まん延防止等重点措置」の措置区域に加える方針を表明。札幌市同様に、飲食店には酒類提供停止と午後8時までの営業時間短縮を求める。公立施設は原則休館とし、大型商業施設など集客施設にも午後8時までの時短を要請。イベントの収容上限も5000人とする意向。要請に協力する飲食店には支援金を支給する。期間は14~31日とする方針だ。
また、苫小牧市で開催された全国規模のIH大会で大規模クラスターが発生したことを受け、全道の学校に対し部活動の場所を自校内に限定し、大会参加は校長が判断するよう求める方向で最終調整している。
道内でも置き換わりが加速するデルタ株(インド由来の変異株)について、知事は「最新のスクリーニング検査で陽性率は85%を超えた」と指摘し、感染力が強い「デルタ株に対応した実効性ある措置を講じていかないと、感染を抑えていくことができない」と警戒。国に対して「実効性ある対策を早急に検討してほしい」と述べた。
首都圏など緊急事態宣言が発令されている地域でも感染が爆発的に拡大していることについて、知事は「まさに災害レベル。北海道もそうならないように、機動的にやらなければならない。皆さんと対策を徹底していきたい」と危機感を訴えた。
















