平和な社会を願うシンボルとして、鐘のモニュメント設置を目指す「命と平和の鐘設立を願う苫小牧市民の会」が4月に始めた署名活動と募金への協力の輪が市内で広がりを見せている。7月末までの3カ月余りで、3646筆の署名と42万3000円の募金があり、他団体からの応援も。同会は11月ごろ市に署名などを提出し、鐘の設置を要望する。
公園など公共の場を訪れた人が鐘を自由に鳴らし、平和を願うシンボルとしてモニュメントの設置を目指す同会。平和活動に長年取り組んできた市民ら約20人で4月1日に発足し、陽願寺(矢代町)住職の出雲路英淳さんと市文化団体協議会前会長の森山弘毅さんが共同代表を務めている。
道内で唯一、非核平和都市条例を制定している苫小牧市を象徴する取り組みとすべく、市と市民の協働事業として実現させたい考えで鐘の設置を市に求める署名活動(目標1万筆)と、設置費用として市に寄付するための募金活動(同100万円)から着手。メンバーがそれぞれ所属するサークルや団体内部で協力を呼び掛けてきた。
新型コロナウイルスの感染拡大で活動が思うように進まない中でも平和を願う多くの市民らの賛同が集まり、7月末までの約3カ月半で署名・募金共に目標の約4割を達成。協力の輪は団体の枠を越えて広がりを見せており、今月初めには国際ソロプチミスト苫小牧(池田絹枝会長)と平等社会を推進するネットワーク苫小牧(中村こずえ会長)が、独自に集めた署名などをそれぞれ同会に届けた。
「平和活動に熱心に取り組む人だけではなく、さまざまな立場の人が関心を寄せてくれている」と同会事務局の石塚茂子さん。「僕も鐘を鳴らせるの?」と楽しみにしながら署名をしていた児童や苫小牧ゆかりの市外の人もいたという。石塚さんは「次代を担う子どもにも思いを寄せてもらえ、本当にうれしい」と語る。
同会は文化関連団体や企業などにも協力を仰ぎながら、11月ごろまで署名・募金活動を継続。岩倉博文市長に署名と募金を届けて設置を要望し、条例制定20年の節目を迎える2022年度中の実現を目指す。
森山共同会長は「自分たちの活動を通し、非核平和都市条例を知ったという市民もいる。モニュメントの実現はもちろん、市民や他都市の人が苫小牧の素晴らしさに気が付くきっかけにもなれば」と話す。
活動に関する問い合わせは石塚さん 電話0144(34)0360。榎戸さん 電話0144(35)0234。
















