第1回北海道ヒグマ保護管理検討会(座長・梶光一兵庫県森林動物研究センター所長、7人)が20日、札幌市内で開かれた。事務局の道が「北海道ヒグマ管理計画(第2期)素案」作成に向けたたたき台を示した後、意見交換。1990年の春グマ駆除の中止以降、個体数の増加が確認されており、出席者からは「絶滅危惧種の枠を外す時期に入っている」と問題個体の抑制の検討を求める意見が出された。
道が示したたたき台は、道内のヒグマの推定生息数が1万1700頭と増加傾向で、人の生活圏に隣接した地域や市街地への出没が増加。人とヒグマとのあつれきの多くは問題個体に起因し、排除に向けた管理の必要性を指摘。計画の目的を達成するには個体数調整の検討など狩猟期間の見直し(春グマ駆除の再開)や市街地に出現した事態を想定し市町村と猟友会、警察が連携し地域対応力の強化、都市部住民への正しい知識の普及啓発の必要性―が列記されている。
これを受けて、ヒグマとの共存関係構築を目指す計画的な保護管理の在り方について意見を交換。出席者から、絶滅危惧種の対象外とする意見のほか、広域な本道では地域ごとにヒグマの行動が異なることから、「各振興局がリーダーシップを取りアクションプラン(行動計画)をつくるべきだ」などの意見も出された。
道によると、ヒグマによる今年の人身被害(8月20日現在)は死者3人、負傷者8人となり、死傷者は1964年以降で最多。6月18日には札幌市東区の市街地にヒグマが出没し、4人が襲われ重軽傷を負う重大事案も発生した。
道は2017年に策定した北海道ヒグマ管理計画に基づき、絶滅の恐れのある地域個体ヒグマによる人身被害の防止、人里への出没抑制、農業被害の軽減に向けたさまざまな取り組みを実施している。道は5年目を迎えた管理計画の22年4月の改定を目指している。
今後、庁内の関係課協議やパブリックコメント、第2回検討会、環境省との協議を経て来年3月の第2期管理計画の決定を目指す。
















