苫小牧港を発着するフェリー会社は、日本一周や自転車の割引サービスなどユニークな商品を企画し、予約を受け付けている。全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大する中、密を避けながら移動でき、自動車やバイク利用者の根強いニーズがあるフェリー。感染防止対策を徹底しながら需要の掘り起こしやPRにつなげようと、各社とも工夫を凝らしている。
新日本海フェリー(大阪市)は、グループ会社の東京九州フェリー(北九州市)や阪九フェリー(同)の路線を組み合わせた「日本一周マイカープラン」の販売を始めた。対象は22日発の便から10月31日着の便。プランは5泊6日からで、最大30日間延長できる。
道内では、苫小牧港・東港か小樽港から発着でき、新潟港や横須賀港など経由地の港からホテルへは車両で移動する。価格はスタンダードプランで2人15万円など。新日本海フェリー苫小牧支店は「緊急事態宣言の影響でキャンセルも発生しているが、ワクチン接種が進み、感染が収束すれば秋に予約が増えるのでは」と期待する。
商船三井フェリー(東京)は、9月から自動二輪2台の乗船で1台分の運賃が無料になる「バイクペア(2台)で1台無料キャンペーン」(10月31日まで)と、自転車1台分の運賃を無料にする「ハッピーサイクリストキャンペーン」(9月30日まで)を実施する。
同社の創立20周年にちなみ、自転車のキャンペーンは初めて企画した。バイクは3台の利用で1台、4台の利用で2台無料とする。他の割り引きと併用が可能。予約は同社の船客予約センターで受け付ける。苫小牧―大洗間でバイクと自転車の乗船は年間約9000台あるといい、同社苫小牧支店は「いろいろなユーザーに喜ばれることをしたい」としている。
フェリーの旅客実績は、前年並みで推移しているが、コロナ禍前の2019年の水準には回復していない。苫小牧海事事務所のまとめによると、今年上半期(1~6月)の旅客数(4社、7航路)は前年同期比0・5%減の21万8716人。19年上半期の38万7306人に比べると43・5%減った。
















