全国ホープス北日本ブロック個人戦でV―北海道菊卓会(澄川小6年)近田 彩梨

全国ホープス北日本ブロック個人戦でV―北海道菊卓会(澄川小6年)近田 彩梨
北日本大会を制した菊卓会の近田

 苫小牧市の卓球クラブ、北海道菊卓会に所属する近田彩梨(澄川小6年)がこのほど、岩手県花巻市総合体育館で開かれた第35回全国ホープス北日本ブロック大会女子個人シングルスで優勝した。北海道、東北7道県の精鋭ひしめくハイレベルな一戦で力戦奮闘。「目標のベスト8を超えることができてうれしい」と笑顔を見せた。

 大会は日本卓球協会が主催し、岩手県卓球協会などが主管。女子シングルスには60人が参加しトーナメント戦を繰り広げた。

 1回戦シードの近田は2、3回戦を難なく3―0のストレート勝ち。矢部莉央(福島・喜多方卓球ランド5年)との準々決勝こそ「ミスが多かった」とフルセットまでもつれたが3―2で競り勝った。

 準決勝、決勝の2試合はいずれも3―1で快勝。「練習してきた通りにプレーできた」と胸を張った。

 悔しさを糧にした。7月に初の全国大会挑戦となった小学年代の全日本卓球選手権(神戸市)で予選リーグ敗退。緊張から本来の攻撃的な卓球ができず、大会後しばらくは「心が沈んでいた」が必死に気持ちを切り替え練習に励んだ。

 特に、同じ菊卓会に所属するカット打ちの守備型選手の胸を借り苦手分野を克服。決勝で下した小檜山芽生(福島・喜多方卓球ランド6年)は守備型の選手だった他、北日本大会後に挑んだ高校2年生以下の苫小牧卓球選手権ジュニアの部では、強豪の駒大苫小牧高の守備型選手を下し、準優勝するなど成果が出ている。

 「単に攻めるだけではなく、ラリーで我慢することができるようになった。プレーに安定感がある」と菊卓会の菊池吉幸代表は成長に目を細める。近田は「今までは相手が強かったら諦めてしまっていたけど、粘れるようになってきた」と手応えを口にする。

 相次ぐ好成績が認められ、9月には北海道卓球連盟主催の小学生の部強化練習会に藤田小百合(泉野小2年)と共に参加する。選ばれし道内のつわものと切磋琢磨(せっさたくま)しながら「もっと強くなりたい」と意気込んでいた。

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