鉄道弘済会の道地区表彰 朗読奉仕26年の大寺さんが受賞、すべての人に感謝

鉄道弘済会の道地区表彰 朗読奉仕26年の大寺さんが受賞、すべての人に感謝
受賞の喜びをかみしめながら奉仕活動に励む大寺さん

 朗読ボランティアとして26年間活動してきた苫小牧市朗読赤十字奉仕団の大寺ヒロ子さん(74)=同市澄川町=が、公益財団法人鉄道弘済会から北海道地区表彰を受けることになった。学ぶ喜びやたくさんの人たちと触れ合う楽しさを感じながら、夢中で活動してきたという大寺さんは「仲間や先輩、家族、録音図書の利用者への感謝で胸がいっぱい」と話す。

 朗読ボランティアは視覚障害者のために本や雑誌、文書、広報などを朗読する活動。市内では同奉仕団が市立中央図書館などの依頼で録音図書を作成したり、個人の依頼を受けて対面で朗読するなどしている。

 大寺さんが朗読ボランティアと出会ったのは、高校生の頃。朗読奉仕に取り組む女性がヒロインの小説を読み、「こんな活動があるんだ」と驚き、「いつか自分もやってみたい」と関心を持ったという。

 子育てが一段落し、自分の時間が持てるようになったことをきっかけに1994年、入団。少女時代に抱いた夢を約30年越しにかなえ、朗読奉仕の道を歩み始めたが一つ一つの言葉の読み方やアクセント、イントネーションなどについて正確性が問われることに面食らい、「最初は市の広報紙にあった小さなコラムを朗読するだけでも記憶を無くすほど緊張した」と振り返る。

 言葉を一つずつ学び直す作業を地道に重ねながら長編の小説など難しい朗読にも挑戦し「新たな発見をするたび、今までにない喜びを感じた」と言う大寺さん。録音図書を利用する視覚障害者から届く感謝の言葉にも励まされ、活動を続けてきた。

 今年は市朗読赤十字奉仕団創立50周年。大きな節目での表彰に、大寺さんは「新型コロナウイルス下ということもあり、自分の活動が停滞気味だと感じていたけど、『もっと頑張りなさい』と背中を押された気分。表彰を励みに、これからも一層努力していきたい」と語った。

 鉄道弘済会は日本盲人福祉委員会との共催で、朗読奉仕に携わる人たちを表彰する事業を毎年行っている。今年、北海道地区の表彰者は大寺さんを含めて6人。9月に札幌で表彰式が予定されていたが、コロナの影響で中止となった。

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