新型コロナウイルス感染拡大による政府の「緊急事態宣言」が27日付で発令されたことに伴い、胆振東部の厚真、安平の両町は26日までに所管する施設についての対応を決めた。
厚真町は、これまでまん延防止等重点措置の区域となっていた石狩圏内や旭川市からの利用を制限していたが、町スポーツセンターやあつまスタードーム、大沼野営場などを閉館、閉鎖。図書コーナーが入る青少年センターのほか、軽舞遺跡調査整理事務所などの利用は町民限定とする。総合福祉センター(通常の利用時間は午前8時半~午後10時)、厚南会館(同)、児童会館については利用時間を午後8時までに制限する。
本郷にあるこぶしの湯あつまは、温浴施設を午後8時までの町民限定とし、レストランは休業。宿泊はビジネス客に限定し、不要不急の利用自粛を呼び掛ける。
安平町も27日から、公民館、キャンプ場など町所管施設について学校授業などを除いて休館、利用を中止にした。早来町民センターと追分公民館は本の貸し出しのみ電話予約で受け付ける。スポーツ施設は町スポーツセンター「せいこドーム」など全施設の利用を中止。追分町民プールについては当初9月5日までの営業を予定していたが、緊急事態宣言の発令を受けて26日で今年度の営業を終了した。
追分地区にある道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」、施設に併設する農産物直売所「ベジステ」は26日から、時間帯を午前9時から午後4時まで通常より2時間短縮して営業。蒸気機関車(SL)の屋外展示など9月12日まで予定していたイベントは中止とした。
規制期間はいずれも9月12日まで。
胆振教育局は26日、むかわ町の鵡川高校の教職員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同局は状況の把握と感染拡大防止を図るため、同日から当面の間、全校一斉の臨時休校にする措置を取った。
同局によると、現時点でクラスター(感染者集団)は発生しておらず、休校期間については関係機関と調整しているという。

















