10月21日の任期満了が迫る中、次期衆院選へ向けて道内小選挙区の野党共闘実現を目指した作業が、本格的に動きだした。接着剤的役割を担う市民団体「戦争させない市民の風・北海道」(共同代表・上田文雄前札幌市長ら)は27日、立憲民主党道連、共産党道委員会、社民党道連などに要請書を提出。自公政権と闘うための「大きな固まり」の必要性を訴えた。道内の候補予定者は27日現在、立憲と共産が6小選挙区で競合しており、一本化を図れるかが最大の焦点となる。
前回の衆院選(2017年10月)は全国的に与党が圧勝する中、道内の小選挙区は自公が7勝、立憲が5勝とほぼ拮抗(きっこう)。直前に旧民進党勢力が立憲と希望の党に分裂するハンディを背負いながらも、「市民の風」が仲介し、多くの選挙区で野党共闘が成立。互角の勝負に持ち込んだ。
今回も各選挙区で野党統一候補を擁立できるかが、選挙戦を大きく左右する。27日現在で立憲と共産の候補予定者は道3区(札幌市白石・豊平・清田区)、4区(札幌市手稲区・西区の一部、後志管内)、5区(札幌市豊平区、石狩管内)、7区(釧路、根室管内)、9区(胆振、日高管内)で競合。共産が候補予定者を発表済みの12区(オホーツク、宗谷管内)も、立憲が候補を擁立する作業を進めており、道内12選挙区中、半数の6選挙区で競合する形だ。
任期満了まで2カ月を切る中、各政党間の具体的な野党共闘へ向けた作業は進んでいないのが現状。このため「市民の風」は27日、立憲、共産、社民のほか、国民民主党道連、れいわ新選組に「市民と立憲野党との共闘合意と政策合意に向けての協議を速やかに進めてほしい」と要請書を提出した。
自民党総裁選の日程が9月17日告示、29日投開票と決まったものの、次期衆院選の日程はなお不透明感に包まれる。遅くとも11月までには行われる見通し。「市民の風」の川原茂雄共同代表は「今回もまとまれば勝てる。ばらばらなら負ける。そんな選挙戦だ。大きな固まりをつくりたい」と話している。
■立憲、共産の候補予定者が競合する道内小選挙区(27日現在、敬称略)
◇3区(札幌市白石・豊平・清田区)
荒井 優(46)=立憲・新
伊藤 理智子(60)=共産・新
高木 宏寿(61)=自民・前
小和田 康文(50)=維新・新
◇4区(札幌市手稲区・西区の一部、後志管内)
大築 紅葉(37)=立憲・新
松井 真美子(61)=共産・新
中村 裕之(60)=自民・現
◇5区(札幌市厚別区、石狩管内)
池田 真紀(49)=立憲・現
橋本 美香(50)=共産・新
和田 義明(49)=自民・現
◇7区(釧路、根室管内)
篠田 奈保子(49)=立憲・新
石川 明美(70)=共産・新
伊東 良孝(72)=自民・現
◇9区(胆振、日高管内)
山岡 達丸(42)=立憲・現
松橋 千春(39)=共産・新
堀井 学(49)=自民・現
◇12区(オホーツク、宗谷管内)
菅原 誠(48)=共産・新
武部 新(51)=自民・現
立憲が候補擁立予定。
















