苫小牧市大成町の地域食堂「アプリコットもぎもぎ~」の茂木靖代店主(55)は、児童の登下校時の声掛けや放課後の学習場所提供など見守り活動を続けている。活動を通して、寂しい思いをしていたり、友人関係のトラブルに悩んだりしている子どもとも出会ってきたという茂木さんは「子どもたちは、近くでそっと見守ってくれる大人を求めている」と話す。
「もぎもぎ~」は、2020年1月にオープン。地域の高齢者、子育て中の母親らの集いの場として定着しつつあったが新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年春からはテークアウト中心の運営となっている。
今年度に入っても通常営業再開のめどは立っていないが「できる範囲で地域活動を続けたい」と、茂木さんは小学校の登下校時間帯に店先に出て児童たちに声掛けをするように。6月には店の前にテントを立て、いすや机を並べて放課後の児童に開放する「青空学習支援」をスタート。7月下旬~8月中旬の夏休み期間中はほぼ毎日実施し、寄贈された食材を使ったパンケーキ作りやプラスチック板を使った工作教室などにも取り組んできた。
2学期が始まって初の週末となった21日には市内のボランティア団体「猫のかくれざと」と合同で、夏祭りを開催。子どもたちに焼きそばやソーセージなどを振る舞ったほか、くじ引きやおもちゃの魚釣りなどのコーナーも設け、会場は子どもたちの笑顔であふれた。
店先を訪れる子どもたち一人ひとりに声を掛けて丁寧に向き合う中で、家族、友達との間で抱いている不安や不満なども垣間見てきたという茂木さん。いじめに遭っていることが疑われる場面や育児に悩む保護者と出会うこともあり、地域住民の立場から温かく見守ってきた。
茂木さんは「子どもは大人が思っている以上にさまざまな事情を抱えており、地域の大人が子どもに目を向けることがとても重要」と強調。「これからも地域食堂として、子どもたちを見守っていきたい」と意気込んだ。
















