千歳市の支笏湖地域で創業106年の歴史を持つ老舗旅館「丸駒温泉」が札幌地裁に民事再生法の適用を申請したことを受け、同地域の関係者らに衝撃が広がっている。中小企業再生を手掛けるファンドの支援を受け営業は継続される見通しで、同業者や伝統行事の代表、商店街の店主らは一様に驚きながらもエールを送り、支え合って地域の元気を取り戻したい考えだ。
丸駒温泉を含め6施設が加盟する支笏湖温泉旅館組合の川﨑孝利事務局長は「驚いている」と語り、「引き続き営業はできると聞いており、そうであればありがたい。地域に多大な貢献を頂いてきた歴史ある旅館であり、存続は地域にとって心強いことだ」と再生に期待した。
支笏湖漁業協同組合の組合長で、支笏湖氷濤まつりなどを主催する支笏湖まつり実行委員会の福士國治委員長(71)は「突然のことに驚いたが、今まで通り営業すると聞いて安心もしている」と複雑な表情を見せる。「丸駒温泉は地域の中心となる存在の一つ。コロナがいつ落ち着くのか心配だが、今後も氷濤まつりをつくっていく一員として支え合い、協力しながらやっていく」と語った。
支笏湖温泉商店街の飲食店「御食事処 寿」を50年経営する小野寺政利さん(70)も「青天のへきれき。話を聞いたときは何と言っていいか分からなかった」と動揺を隠せない様子。丸駒温泉4代目社長として同旅館を取り仕切ってきた佐々木義朗さん(58)とは先代(故金治郎さん)からの付き合いで「佐々木さんは将来の支笏湖温泉地域を背負うべき人物。新型コロナウイルスが収まり、一日も早く再生することを願う」とエールを送った。
佐々木さんは、「地元の皆さんにはご心配をお掛けしているが、ファンドの支援を受けて営業は変わりなく継続できることになった」と強調。「これからも皆さんに喜ばれる宿づくりに努め、歴史をつなげていきたい」と話した。
















