7、8両月の猛暑の影響で苫小牧市内でもお盆明けからコマツナやホウレンソウといった葉物を中心に野菜が高騰している。市場関係者によると、今月中旬には価格が落ち着く見通しだが、消費者からは「家計を圧迫している」とため息が漏れる。
地元の卸売業者、苫小牧中央青果(港町)によると、葉物野菜やブロッコリー、ジャガイモは例年より1割から2割ほど高値で取引されている。葉物野菜の高値は、8月上旬から続いた産地の干ばつが原因。大窪敏夫常務は「ブロッコリーなども暑さにやられ、植えても育たない状況だった」と話す。野菜を卸しているスーパーなどの小売店も暑さで日持ちしないため、在庫をあまり抱えないようにしていたという。
8月はお盆前までほとんどの野菜が前年よりも安値だったが、新型コロナウイルスの影響で人の移動が制限されたり、飲食店が時短営業したりし、「お盆時期を中心に売れ行きはあまり芳しくなかった」と大窪常務は嘆く。
海の駅ぷらっとみなと市場(港町)内の青果店MOCOの若杉育美店長は「競りで安い品を見つける努力をしている」と強調。「お客さんのために毎日一つは目玉商品を並べるようにしているが、採算は取れない」と語る。果物を使用したクレープやシェイクも販売しているが、「果物も野菜も昨年より仕入れ値がずっと高い」と肩を落とす。
コープさっぽろステイ店(三光町)の農産担当者は「全体的に値上がり傾向にあるが、ホウレンソウなどの軟弱野菜は特に高騰している」と説明。「ハクサイを仕入れられないなど、商品が潤沢に入って来なくなったこともある」としながら「小分けにして販売したり、仕入れに地域市場を活用したりしてできる限り安く消費者に提供する努力をしている」と述べた。
同店で買い物していた市内新中野町の主婦(70)は「生野菜好きで、葉物野菜の値上がりはかなり家計を圧迫している」と指摘。「キャベツなどは使い勝手がいいけど高値で手が出ない。これまでは農家の友人からお裾分けしてもらうこともあったが、今は新型コロナウイルスの影響で行き来すらできない」とため息を漏らした。
苫小牧市が毎月行っている生活必需品価格動向調査(野菜は100グラム当たり)によると、8月はキャベツが17円80銭(前年比24・4%増)、ホウレンソウは120円20銭(同9・5%増)、トマトも64円70銭(同24・6%増)などと高値だったが、中央青果は「9月中旬には価格が落ち着く」とみている。
















