道内の景況感 3カ月ぶりに悪化 緊急事態宣言が影響 帝国データ札支店

道内の景況感 3カ月ぶりに悪化 緊急事態宣言が影響 帝国データ札支店

 帝国データバンク札幌支店は、8月の道内企業の景気動向調査結果を発表した。景気DI(「良い」と回答した企業の割合から「悪い」とした企業の割合を引いた数値)は前月比0・3ポイント減の38・0となり、3カ月ぶりに悪化した。新型コロナウイルス対応の特措法に基づく「まん延防止等重点措置」(8月2~26日)、「緊急事態宣言」(27日~9月12日)と道内に切れ目なく発令された強い措置が、景況に影響した。

 全国平均の景気DI(39・2)との比較では、北海道は10カ月連続で下回った。その差は1・2ポイントとなり、前月から1・2ポイント縮小した。

 企業の規模別では、大企業が前月比1・6ポイント減の39・4となり、2カ月ぶりに40を下回った。中小企業は前月と変わらず37・7。中小企業のうち小規模企業は0・7ポイント増の41・0となり、2カ月連続で40を上回った。大企業と中小企業の差は1・7ポイントとなり、前月から1・6ポイント縮小した。

 業界別の景気DIでは9業界中、金融、不動産、製造、小売り、運輸・倉庫、サービスの6業界で前月から悪化。最も悪化幅が大きかったのは小売りで、7・1ポイント減の28・0と2カ月ぶりに30を下回った。不動産も5・2ポイント減少し、43・9となった。

 一方、農・林・水産、建設、卸売りの3業界は前月から改善。建設は1ポイント増の44・4となり、7カ月連続で改善している。

 今後の先行き見通しは、「3カ月後」が39・9(前月調査41・1)、「6カ月後」が39・4(同40・2)、「1年後」が43・7(同43・6)。「3カ月後」は前月調査より1・2ポイント悪化を予想している。

 企業からは、ワクチン接種の進捗(しんちょく)による経済回復を望む声が多数上がっている。一方、「売り上げが昨年よりも悪化している」(飲食料品卸売)、「短期的には景況感の減速が進むと思われる」(建設)など先行きを懸念する声も寄せられている。

 調査は8月18~31日に、道内企業1013社を対象に実施。529社から回答を得た(回答率52・2%)。

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