新型コロナウイルスの緊急事態宣言が北海道に発令される中、苫小牧市内でスポーツ大会の開催に踏み切った団体もある。8月上旬に開かれた全国高校選抜アイスホッケー大会(市など主催)で大規模クラスター(感染者集団)が発生したことも緊張感を高めたが、北海道卓球選手権カデットの部(中学2年生以下)は、同大会で指摘された「換気不足」への対策を一段と強化した。11日に始まる秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選は、選手以外の全員マスク着用を徹底させる方針だ。
市は緊急事態宣言を受け、8月28日から9月12日まで市内の公共施設53カ所を原則休館としたが、予約済みの大会については全道・全国大会に直結するケースに限り、開催可とする配慮をしている。
北海道卓球選手権カデットの部は4、5の両日、総合体育館(末広町)で開かれ、道内各地からシングルスに525人、ダブルスに114組が出場した。大会運営に携わった苫小牧ウトナイ中学校の青木一茂教諭は「昨年、コロナで中止となっただけに今年はできる限りの対策を講じて開きたかった」と明かす。
体育館は2時間ごとに試合を中断して十分に換気した上、卓球台やボールなどの消毒を実施。会場内のドアは常に開放した。大会日程も例年は種目別に男女一緒に行っていたが、今年は男女を分けることで1日当たり出場者数を減らし、選手1人に帯同できる人数も1人に抑えた。
入場時の検温などを促すポスターも掲示。「アイスホッケーのクラスターを受け、特に換気対策を見直した」と青木教諭。「来年は苫小牧で中体連の全国大会があり、無事に終了させなければ」と気を引き締めていた。
4~6日にとましんスタジアム(清水町)などで開かれた天皇杯全日本軟式野球大会ENEOSトーナメント南北海道大会は、開会式を中止した。北海道軟式野球連盟苫小牧支部(渡辺実理事長)によると、緊急事態宣言を受け自主的に出場を辞退したチームもあったが、10チームが参加。選手に大会前2週間の体調チェックや行動記録を取ってもらい、入場者の名前、連絡先も確認し、万が一の事態に備えた。
11日から同スタジアムで始まる秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選は無観客で開催する。グラウンド上でのマスク着用は従来、球審のみだったが、塁審やコーチャーを含め選手以外の全員に求めるなど感染対策を強化することにしている。
















