苫小牧東高ソフトテニス部は、8月に苫小牧市緑ケ丘公園庭球場で開かれた第47回全日本高校団体選抜ソフトテニス大会北海道予選会室蘭支部大会で男子が優勝、女子が3位に入り、男女そろって全道大会(2022年1月、札幌市)の出場権を手にした。男子は10年ぶりの優勝を飾った。渋谷典之監督は「新型コロナ禍で練習時間が限られていたけれど、チーム内の競争で力を付けてくれた」とメンバーをたたえた。
支部大会には男子12、女子10チームが出場。1次、2次の予選リーグと順位決定戦が行われた。
苫東の男子は3チームによる1次リーグでは1勝1敗の2位で2次リーグに進出。4チームで行われた2次リーグでは全勝で1位通過した。苫小牧工業との1位決定戦を2―1で競り勝った。
加藤陽紀(2年)・西内舜敬(同)のエースペアを解消する大胆な戦略が功を奏した。2人はむかわ町出身で小学年代からペアを組む。鵡川中の3年時には全国中学校大会に出場した。
男子の主将を務める加藤が「あうんの呼吸」と話す連係の深さがあったが、チーム内の戦力分散を図るため、思い切った布陣を敷いた。渋谷監督は「加藤と西内が入る2ペアで全勝してくれた」と話す。前回の全道大会は初戦敗退。加藤主将は「チャンスボールでのミスがあったので精度を高めてまずは一つ勝ちたい」と意気込む。
女子は1次、2次リーグともに2位通過で、3位決定戦で室蘭栄に2―0で勝利した。女子は各ペアを学年違いの組み合わせでチーム編成した。
「初めは互いに緊張してうまくいかなかった」と江良新菜主将(2年)は話すが、2年選手に引っ張られる形で力を出したペアもあり、「形になってきた」(渋谷監督)とみる。
江良主将は、全道大会に向けて「全ペアで強気のプレーをして勝ち上がりたい」と力を込めた。

















