定例会を振り返って 常識変える視点必要に

定例会を振り返って 常識変える視点必要に

 9日閉会した苫小牧市議会の定例会は、再び新型コロナウイルスの緊急事態宣言下の開会となり、一般質問の割り当て時間を短縮。1人当たりの質問時間は本来、会派内で調整すると最大40分(答弁時間除く)だが、一律20分(同)に制限した。限られた時間で簡潔かつ的確に質問できるかが重要で、準備していた質問ができず消化不良だった議員もいた。ただ、コロナ下で貴重な時間を使う以上、扱う質問は厳選されており、複数の議員が取り上げた項目は、それだけ注目度の高さを物語った。

 8月に市内で開かれた全国高校選抜アイスホッケー大会の大規模クラスター(感染者集団)の問題は最多の5人が質問した。市の対応の問題点から市長の責任を追及。再発防止策や他の大会への影響、市の公表の在り方と内容は多岐に及んだ。専門機関による調査は継続中で、今後の動向が注目される。

 この他、脱炭素社会や男女平等参画社会などの今日的なテーマのやりとりも目立った。特に性教育の項目で繰り広げた質疑と、岩倉博文市長の答弁が印象的だった。市長は東京五輪をめぐる女性への無意識の偏見を含んだ発言や、性的マイノリティーを公言する選手の存在などに触れ、「これまで問題として認識されながらも重要視されずに通り過ぎていたことが、クローズアップされる時代になった」と指摘。「社会環境や常識を変えていかなければ世界に取り残される時代」とも語った。コロナ後の社会を見据えると性教育にとどまらず、幅広い課題に必要な視点と言えるだろう。

  (報道部・河村俊之)

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