白老のカフェ ラナピリカ 「北海道ナンプ辣油」発売 TSOスタッフと共同開発

白老のカフェ ラナピリカ 「北海道ナンプ辣油」発売 TSOスタッフと共同開発
北海道ナンプ辣油を共同開発したラナピリカの佐々木店主(右)とTSOスタッフの太田社長

 白老町大町のカフェ・Rana Pirica(ラナピリカ)は今月、苫小牧市日新町の調味料メーカーTSOスタッフと共同開発した「北海道ナンプ辣(ラー)油」を発売した。中国四川省出身の同店シェフが手掛けたラー油と、TSOスタッフの北寄魚醤(ぎょしょう)を組み合わせた品で、同店の佐々木美保店主(42)は「幅広い料理に合うので、ぜひ試してもらいたい」と話す。

 「北海道ナンプ辣油」は赤トウガラシや白ゴマなど15種類以上のスパイスを使ったラー油をベースに、苫小牧産のホッキ貝のうま味を凝縮させた北寄魚醤を加えた調味料。スパイスの奥深い風味と辛味にホッキ貝の豊かなうま味がマッチし、パンチのある辛さの中にまろやかさが感じられる味わいとなっている。

 同店では四川省出身のシェフ、王磊(ワンレイ)さん(44)が作る焼きギョーザが人気メニューとなり、本場四川の味を再現したいと王さんが研究を重ねて完成させたラー油も評判となっていた。今春、同店を訪れたTSOスタッフの太田正輝社長(61)もこのラー油と出合い、「こんなにおいしいラー油を食べたことはない」と感動。「北寄魚醤と組み合わせたらさらにおいしくなるのでは」と考え、共同開発を持ち掛けた。

 開発研究は5月ごろ、本格的にスタート。試行錯誤の末、辛味とうま味がバランスよく味わえる配合を見つけ出し、商品化を進めてきたという。

 佐々木店主は「ラー油と北寄魚醤という普通だったら出合わなかった二つを組み合わせ、今まで以上のおいしさを実現した」と笑顔。太田社長は「北海道ナンプ辣油を使った新商品の開発を検討している企業もあり、広がりが生まれそう。ご家庭でもギョーザやマーボー豆腐といった中華はもちろん、サラダやパスタなど、いろんな料理で楽しんでもらいたい」と話す。

 販売開始は今月1日。価格は60グラム入り、税込み680円。ラナピリカ、TSOスタッフで販売し、緊急事態宣言解除後は白老観光協会でも取り扱う予定。また、同店でもギョーザやカレーなどのメニューで北海道ナンプ辣油を味わうことができる。

 問い合わせはラナピリカ 電話0144(61)1733。TSOスタッフ 電話0144(56)5075。

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