苫小牧市で新型コロナウイルスワクチンの2回接種を終えた人は20日現在、職域接種を含めた推計で8万8710人、接種率は57・4%に達した。接種券の配布も当初スケジュールを前倒ししており、18日までに30歳以上の市民に届け、残る12~29歳は10月4~8日に配る見通し。岩倉博文市長は「11月末までに希望する市民の接種を完了する目標に向かって順調に来ている」と強調した。
22日の定例記者会見で説明した。
12歳以上の市民15万4500人に対する接種率。医療機関の個別接種、とまこまいワクチン接種センター(グランドホテルニュー王子)の集団接種の集計値に、ハスカッププラザなど職域接種の推計値を加えた。内訳は、個別・集団接種が7万6234人、職域接種が1万2416人。
集団接種会場は当初予定通り、集中対策期間とした11月末で終え、12月以降は個別接種のみで対応する考え。国が検討している3回目の接種について、市長は「やる前提で考えている」と説明しつつ、接種対象者や接種間隔、交互接種などが議論中のため「今は議論を注視するしかない。決定された方針に従って体制を整える」と述べた。
また、市立病院は現在の感染症病床24床に対し、先週の入院者数は平均3人程度で、「落ち着いた状況」と説明。8月18日から院内で抗体カクテル療法を始め、投与した20人全員がすでに退院したという。通常診療の拡大を院内で調整中だが、当面は最大24人を受け入れる体制を堅持する。
















