後継者へ移行期間「3年以上」半数を超す 道内企業の 事業承継調査 帝国データ札支店

後継者へ移行期間「3年以上」半数を超す 道内企業の 事業承継調査 帝国データ札支店

 帝国データバンク札幌支店は、事業承継に関する道内企業意識調査結果を発表した。事業承継を行う際にかかる後継者への移行期間では、「3年以上」を要する割合が52・5%と半数を超えた。また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、事業承継の「意識が変化した」と回答した企業は8・9%だった。

 道内企業の後継者不在率は、同社の調査で2020年時点で72・4%と全国9地域中、最も高い水準になっている。政府は今年度予算に約100億円を計上し、事業承継とM&A(合併・買収)支援をワンストップで行う体制を4月から始動。政府主導で事業承継対策を進めている。

 52・5%に上った移行期間「3年以上」の内訳は、「3~5年程度」(28・7%)が最多。以下、「6~9年程度」(13・2%)、「10年以上」(10・6%)の順。

 一方、「移行期間を必要としない」と回答した企業は10・4%で、「1~2年程度」は8・5%だった。

 企業の規模別では、「3年以上」かかる大企業は41・7%だったのに対し、中小企業は55%と10ポイント以上高い。中小企業からは「中小企業の実相に適した税制になっていないため、事業承継が税制上、制限されている」(不動産管理)、「血縁関係の承継ではないので、保証の問題があるかもしれない」(包装用品卸売業)など課題を指摘する声が上がっている。

 「3年以上」かかる業界別では、建設が63・3%でトップ。これに卸売業が53・7%、製造が51・8%、金融が50%と続いた。

 また、コロナの影響で事業承継の「意識が変化した」(8・9%)割合の内訳は、「事業承継の時期を延期」(4・3%)が最多。以下、「事業承継の時期を前倒し」(3・8%)、「事業承継予定から廃業に変更」(0・6%)、「廃業予定から事業承継に変更」(0・2%)の順となった。

 調査は8月18~31日に、道内企業1013社を対象に実施。529社から回答を得た(回答率52・2%)。

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