高分子の研究発表会で苫高専の野田さんとコノリーさんが優秀賞

高分子の研究発表会で苫高専の野田さんとコノリーさんが優秀賞
優秀ポスター賞を受賞し笑顔のコノリーさん(右)と野田さん

 苫小牧工業高等専門学校専攻科環境システム工学専攻2年のコノリー里沙さん(21)と野田純希さん(22)が、「北海道高分子若手研究会」(高分子学会北海道支部主催)のポスターセッションで「優秀ポスター賞」を受賞した。2人の指導教員を務める甲野裕之教授は「北海道大学の学生・院生による発表が多い中で、2人も受賞者を出せてうれしい。今後も世の中に役立つ研究を続けてほしい」と喜んでいる。

 高分子にはポリエチレンなど人工的に合成したプラスチックなどと、デンプン、セルロースといった天然物があり、2人は自然界にある天然高分子で機能性のある材料開発に取り組んだ。

 コノリーさんは「セルロースを用いた糖鎖クラスター材料の開発」について発表。ウイルスの吸着剤をテーマとした内容で、同研究の応用でインフルエンザなどの抗原検査で偽陰性といった誤判定を防ぐことが可能という。

 昨年4月、甲野教授の研究室に所属し研究に着手。同年8月には、福島大学で食品素材を活用した複合糖質分子の合成と利用を研究する尾形慎准教授の下で1週間インターンシップを行い、ノウハウを学んだ。

 同じく甲野研究室の野田さんは「酸化スクロースのアミノ多糖リンカーとしての応用」の研究を発表。砂糖を化学変化させた物質とカニの甲羅の主成分キトサンを反応させ、人体に影響のない安全な生体用接着剤を合成する研究で創傷被覆材への応用を目指している。

 「経験を生かして、また賞を取れるよう研究を重ねたい」とコノリーさん。野田さんは「うれしいと同時にびっくり」と話す。2人とも来年度から北大大学院環境科学院へ進学予定。野田さんは「大学院でも研究にいそしみ、その内容をいろんな人に伝えられるよう頑張りたい」と夢を語った。

 同研究会は若手研究者の講演と討論を通じて、高分子科学への理解を深めるため設立。今年度は8月27日にオンラインで実施し、大学生や高専生、大学院生を主体としたポスターセッションを同時開催した。同セッションは研究成果をポスターにまとめて発表する。今年は31件のうち8割ほどが北大生を中心とした研究発表で、苫高専からは3件だった。

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