野党共闘成否を注視 「主張や政策相いれない」懐疑的な声も 衆院選道9区

野党共闘成否を注視 「主張や政策相いれない」懐疑的な声も 衆院選道9区

 19日公示、31日投開票予定の衆院選で道9区(胆振・日高管内)に出馬を予定する自民党現職の堀井学氏(49)、立憲民主党現職の山岡達丸氏(42)=旧国民民主党比例代表道ブロック=、共産党新人の松橋千春氏(39)の3陣営。着々と準備を進めているが、選挙戦の構図は流動的な要素を残す。立憲民主党と共産党が「野党共闘」を協議し、候補の一本化も取り沙汰されているためで、各陣営は複雑な思いも抱きながら臨戦態勢を敷いている。

 9区は直近の過去2回も与野党三つどもえの構図。2014年、17年はいずれも堀井氏が制する中、3陣営は得票数を底上げした。17年は、旧民進党から希望の党に移籍した山岡氏(後に国民民主党)が比例代表道ブロックで復活当選し、共産新人も工藤良一氏から松橋氏にバトンタッチして支持を拡大。「野党票」を合計すると、堀井氏を上回った。立憲民主、共産は現在、党本部レベルで共通政策を掲げ、道レベルでも両党が競合する選挙区で、候補一本化の協議を進めている。

 しかし、9区で共闘ムードはなかなか高まらない。17年衆院選で野党共闘が注目されながら、山岡氏は旧民進党の分裂に伴い、保守色の強い希望の党に入り、立ち消えになった背景があるためだ。山岡、松橋両氏の支持者の間ではいまだに「主義や主張、政策が相いれない」などと懐疑的な声も根強い。

 山岡陣営には「堀井氏との一騎打ちが実現すれば利が大きい」との見方がある一方、支持基盤である連合の加盟単組を中心に、共闘による票離れの懸念もくすぶる。保守層に一定の支持を広げてきた山岡氏自身も「他党の事情に口を出すのは失礼」と踏み込んだ発言を避けており、合同選対本部長の沖田清志道議は「今は中央、道連の動きを見守るしかない」と話す。

 松橋陣営も「共闘が実現できれば、自民党の議席を奪い、政権交代もできる」とみるが、共産党苫小牧地区委員会の西敏彦委員長は「9区レベルでまだ話はない」と静観する姿勢を見せている。松橋氏は「私を野党統一候補に」と主張し、共闘ムードに埋没しないようコロナ対策をはじめ党の政策の浸透に力を注ぎ、比例代表道ブロックの議席獲得も目指す。

 堀井陣営は野党共闘の動きに警戒を強め、動向を注視している。堀井氏は共闘の成否にかかわらず「相手を追い掛ける立場」と公言し、引き締めを図る。党総裁選で自民党に注目が集まったが、道9区支部幹事長の遠藤連道議は「9区での支持関係は大幅には変わらない」と指摘。「今が追い込み期のピーク。相手を上回る準備を進めるしかない」と力を込めた。

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