苫小牧市美術博物館は9日から12月12日まで、企画展「ウトナイ湖 うつりゆく自然とその未来」を開催する。ウトナイ湖が12月で、国際的に重要な湿地を保全する「ラムサール条約」に登録されて30年を迎えることを記念した展覧会。開幕を間近に控え、準備作業が急ピッチで進んでいる。
3部構成で、第1部の「ラムサール条約と渡り鳥」では、ハクチョウやガンなどの渡り鳥をはじめ、ウトナイ湖で観察できる鳥類剥製で紹介する。地球を模した球体スクリーンに映像を投影し、渡り鳥がどのようなルートで湖に飛来するかを解説するほか、春先にガンの群れが一斉に飛び立つ「ねぐら立ち」の映像も上映する。
第2部の「ウトナイ湖の自然とその変化」では、湖周辺で見られる多様な動植物の標本を数百点並べる。エゾリンドウやハンノキなどは立体的なドライフラワーを用意。オオルリボシヤンマやゴマシジミといった昆虫標本はさまざまな角度から観察できるよう展示方法を工夫し、自然に近い形で触れられる。
湖の水位低下に伴う乾燥化などでこの30年間、少しずつ変化している生態系についても説明する。
第3部の「ウトナイ湖と人の関わり」では同湖を水運として活用した大正時代から、観光地化を経て環境保全が重視されるようになった現代までの歩みを写真などで紹介する。
会場には、子ども向けの体験型展示やクイズコーナーも設ける。
9日午後2時からは学芸員による展示解説会(無料、予約不要で先着20人)を予定。企画を担当する江崎逸郎学芸員(45)は「展示に工夫を凝らしており、ウトナイ湖により関心を持ってもらえれば」と話す。
観覧料は一般300円、高校・大学生200円、中学生以下無料。月曜休館。
















