脱原発・自然エネルギーをすすめる苫小牧の会(浦田操会長)は9日、苫小牧市民会館で北海道教育大学の岡村聡名誉教授を講師に迎えて記念講演会を開いた。市内外から約60人が参加。高レベル放射性廃棄物最終処分場候補地に名乗りを上げた後志管内寿都町や神恵内村の地質、地形について学んだ。
岡村名誉教授は岩石学的研究が専門で、道総合地質学研究センターの理事。「寿都・神恵内における地層処分問題を考える」をテーマに講演した。
国が示す科学的特性マップを基に、地層処分に要求される安定な岩盤について説明。岩盤写真を示しながら「寿都から歌棄、岩内にかけてはさまざまな水冷破砕岩(水で急激に冷やされたマグマが粉々になり、後に固まったもの)が見られ、自然景観が雄大。残してほしい資源」と述べた。
その上で「(各地域は)不均質で大小の亀裂があり、割れ目が著しい岩盤であることなどから処分場として最もふさわしくない場所」と強調。活断層から15キロ離れた地域で発生した胆振東部地震にも触れ、「断層活動の影響範囲を予測し将来の安全性を保証することが今の科学技術では不可能」と訴えた。
聴講した市内北栄町の主婦(82)は「子どもたちのためにいい解決策を考えなければならないと改めて思った」と話した。
















