2021年上半期(1~6月)の苫小牧市内の自殺者数(速報値)は、前年同期と同数の13人だった。自殺の原因が多様・複雑化する中、市は保健師らが月1回、市役所で相談に応じる「こころの相談日」の利用やホームページ(HP)でメンタルチェックができる「こころの体温計」の活用を呼び掛ける。12月には身近な人の悩みに気付き、適切な支援を行う「ゲートキーパー(命の門番)」の養成講座を予定する。
厚生労働省自殺対策推進室のまとめによると、性別では男性10人(前年同期比1人増)、女性3人(同4人減)。年齢別では30代4人、50代3人、20代と60代が各2人、40代と70代が各1人だった。
過去5年間で見ると、年間の自殺者数は増減を繰り返しているが18年の44人、20年の32人が突出。市健康支援課の担当者は「気を緩めず対策に取り組んでいく必要を感じている」と話す。
市は昨年10月から毎月第1水曜日を「こころの相談日」とし、市役所4階健康支援課の一角に相談室を開設。保健師らが面談や電話相談に応じている。
相談者数は9月末までの1年間で約20人で、新型コロナウイルス禍も影響してか「健康、経済問題での不安を訴える声が多かった」と担当者。「他の課とも連携し、必要に応じて医療機関も紹介している」と言う。
自身のメンタルチェックを行える市のHP内のこころの体温計は「月によって利用件数に波があるものの、昨年から徐々に伸びている」(健康支援課)。昨年8月~今年7月の1年間に、前年同期比6598件増の2万8627件のアクセスがあった。引き続き「自身のSOSに気付く手掛かりに」と利用を呼び掛ける。
自殺の危険を示すサインに気付き、適切な支援を行う「ゲートキーパー」の養成講座は今年度、12月17日に開催予定。13年度から20年度までに市民1724人がゲートキーパーに認定されている。
同課の担当者は「自身が不安なときや身近な人が悩んでいることに気付いたときは一人で悩まず、まず相談を」と話している。
問い合わせは市健康支援課 電話0144(32)6410。「こころの体温計」のアドレスはhttps://fishbowlindex.jp/tomakomai/
















