苫小牧市内の空手道場が奮闘―「極カップ秋の陣」で好成績

全道大会で好成績を残した雅龍拳誠會舘の門下生

 苫小牧市内の空手道場が第24回極カップ秋の陣北海道空手道選手権大会(9月、千歳市)で好成績を残した。選抜クラスの各部門上位者は、第9回全日本ジュニアチャンピオンシップ(12月、愛知県)の出場権を手にした。

 雅龍拳誠會舘は入賞5人のうち、3人が全日本へ。

合田瑛翔(ウトナイ小)は、初級クラスの小学3年の決勝で本間莉緒菜(拳心会館)に延長で判定勝ちして初栄冠に輝いたが「体力的にきつかった」。体力向上のために週4回のランニングの距離を3キロから5キロに増やした。「スタミナをつけて次も優勝したい」とひたむきだ。

 松並郁也(鵡川高3年)は選抜クラスの高校男子65キロ未満で優勝、全日本切符を手にした。3人によるリーグ戦では2戦とも膝蹴りで圧倒し判定勝ち。「間合いの取り方は完璧だった。緊張せずリラックスして戦えたことも勝ちにつながった」と振り返った。「次は技ありを取って勝ちたい」と意欲的に語った。

 優至会塚本道場は8人が入賞、7人が全日本の出場権。選抜クラスの小学5年男子36キロ未満で準優勝した大和滉佑(拓勇小)は全日本の権利を初めて獲得した。山下偉央利(極限館)との決勝では、相手に押されて惜しくも判定負け。それでも初めて手にした大舞台への切符に「やっと行ける」と喜びをかみしめる。「全日本でメダルを取りたい」と意気込む。

 同クラスの中学2・3年男子55キロ以上では、山本悠世(沼ノ端中2年)が3人のリーグ戦を制して優勝。突き技を中心に圧倒して2勝。相手が技を出した後の隙を見逃さない立ち回りが光った。全日本に向けては「蹴り技のバリエーションも増やして挑みたい」。前回の出場時はベスト8だっただけに「ベスト4以上に入りたい」と力が入る。

 天勇會の森海渡(北海学園大1年)は一般上級男子トーナメントで準優勝。約2年ぶりの公式戦がグローブやすね当てなどの防具を着けない初挑戦の階級となったが、「やりやすかった。反省を生かして地道に稽古を積めばもっといい結果が出せる」と手応えを口にした。

 高校時代は手も足も出なかった葛西恵人(拳心会館)を準決勝で下すなど、成長の片りんは見せた。近藤大河代表は「まだまだ若い。これからもたくさんチャレンジしていってほしい」と期待する。

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