北海道経済産業局は、10月の道内経済概況を発表した。総括判断は、新型コロナウイルス感染症の影響により「厳しい状況にあるが、持ち直しの動きが見られる」と2カ月連続で据え置いた。主要項目別では、観光は4カ月連続で「低迷している」と判断した。
8月の経済指標を中心に、9月以降の企業へのヒアリングなどを加味して判断した。先行きについては「感染症の影響、国際経済の動向などを十分注視する必要がある」としている。
主要項目別で、生産活動は5カ月連続で「緩やかに持ち直している」とした。8月の鉱工業生産は前月比4・2%減と3カ月ぶりに低下したが、金属製品工業など4業種は上昇した。企業からは「東南アジアでの感染拡大に伴う部品供給不足の影響で、自動車部品の生産が減少した。9月と10月も当初生産計画からの減産が続く見込み」(輸送機械工業)との指摘が出る一方、「大型案件の受注により、鉄骨の生産が増加した」(金属製品工業)との声も上がっている。
個人消費は「一部に弱さが残るものの、持ち直しの動きが見られる」と前月から判断を据え置いた。8月の個人消費は、ドラッグストアが前年を上回ったものの、スーパーなど他の6業態は下回った。ヒアリングでは「感染症数の増加により客数が減少し、衣料品を中心に全般的に良くなかった。飲食料品も前年割れとなった」(百貨店)との声が聞かれた。
観光も引き続き「低迷している」と判断。8月の来道客数は前年同月比では15%増と6カ月連続で前年を上回ったが、コロナ禍前の一昨年同月と比べると60・1%減にとどまっている。ヒアリングで、関係機関は「8月は全体としては低調で、前年の7割程度の観光客数だった。先行きも厳しい状況が見込まれる」と指摘している。
















