苫小牧市真砂町の出光興産北海道製油所(山岸孝司所長)は18日、ポンプや配管の油漏れを小型模型で再現し、火炎消火を模擬体験できる「防災技術訓練所」を開所した。2003年の石油タンク火災などを教訓に、保安防災力を向上させるのが狙いで、山岸所長は「より実践的でリアルな訓練が可能になった」と話している。
子会社の出光プランテック北海道(野﨑隆生社長)との共同事業。約600平方メートルの消火技術訓練場に約1500万円を投じ、ポンプや配管の小型模型三つを設けた。それぞれ高さや長さが1~2メートル程度で、ポンプのシール材が切れた想定で油が漏れたり、配管をつなぐ円筒状のフランジから360度方向に勢いよく油が噴き出したりする。ポンプは廃品を再利用し、配管などは訓練用に製作した。
従来はドラム缶や3段ラックに入れた油に着火していたが、模型はバルブを閉めるまで油が漏れ続けるため、実践さながらの消火技術を体験できる。この日は灯油を使い模型から5メートル以上の火炎が立ち上る中、防災業務を担う出光プランテック北海道の従業員8人が風上から近づき、きびきびとした動きで放水した。
両社は毎年9~11月に月2回ペースの訓練を予定。山岸所長は「これだけの設備は他にない」として他社からの活用の要望に対し、前向きに検討する考えを示した。
















