苫小牧市のウトナイ町内会は、地域住民による見守り組織「ウトナイパトロール隊」の組織力強化に努めている。隊員19人を対象としたフォローアップ研修をウトナイ町内会館で初めて行い、外出中に行方不明になる認知症高齢者への声掛けなどを模擬体験するなど、隊員の資質向上を図っている。
パトロール隊は2017年10月発足。犬の散歩やランニングなどで外出の際、困っている児童や高齢者に気を配りつつ不審者の存在にも目を光らせる自主活動を展開している。
近年は、新型コロナウイルス感染拡大で活動報告や隊員間の意見交換ができずにいたが、研修で状況の打破を試みることに。安心して暮らせる犯罪のない地域社会を実現するための「全国地域安全運動」(11~20日)を控えた9日、市東包括支援センター、市社会福祉協議会、苫小牧署の協力で実施した。
隊員は職員や署員から認知症高齢者のケア方法や声掛けのポイントなどを学んだ。学びを生かすための模擬体験で1人で歩いている高齢者にさりげなくあいさつし、認知症の兆候が見えたら保護を試みる手順も確認した。
参加した隊員からは「ウトナイ地域でも認知症の方が行方不明になっていると知って、しっかりパトロールしなくてはと思った」「相手に目線を合わせ、優しい口調で話すと威圧感がなくていいと学んだ」などの感想が聞かれた。
越川慶一副会長は「高齢者の見守り、不法投棄、防犯などで隊の活動の重要性は増していくはず。見守りの目を増やし、安心して暮らせる地域づくりを進めたい」と話していた。
















