北海道栄高校陸上部の2年生5人が、22日に愛媛県で開幕するJOCジュニアオリンピックカップ第15回U18陸上競技大会に出場する。厳しい資格記録を突破した15~17歳の精鋭が集うハイレベルな全国舞台。男子300メートルに挑む清水徹主将(帯広第一中卒)は「今季最後の出場大会。いい結果を残して来季につなげたい」と意気込みを語った。
大会は日本陸上競技連盟主催。24日を最終日とする競技3日間で男女別30種目が行われる。道栄からは清水の他、男子100メートルにエケ・ジュニア瑠音(神奈川愛川東中卒)、男子三段跳びに伊藤陽楼斗(苫小牧光洋中卒)、男子円盤投げに内田勘太(十勝清水中卒)、女子300メートルハードルに納村琉愛(深川一巳中卒)がそれぞれ出場する。
清水は7月の国民体育大会道選考会(旭川市)男子300メートルで34秒25をマーク。U18大会のタイムランキングでは13位タイにつけている。「まずは(予選上位8人の)決勝進出を目指す」と意気込む。
300メートル走は全国高校総体などでは正式競技にないものの、日々の練習にはよく取り入れられている。特に100メートル、200メートル、400メートルと各距離でレベルの高い走りができる清水にとっては「ちょうどいい距離」。ランキング1位とは0秒71差。入賞圏内の8位とは0秒15差と射程内だ。
女子300メートルハードルの納村は、長く苦しんだけがを乗り越え今季初の全国大会個人種目に挑む。タイムランキングは45秒32の25位。「最低でも1秒以上は縮めたい。後悔のないよう走り切る」と力強い。
全国小学生交流大会女子80メートルハードル優勝など輝かしい実績を誇る納村は、今年3月に右の足底筋膜炎を発症。2カ月ほどは痛みで満足に走ることができなかったが、「仲間たちの支えがあったから、頑張ることができた」。感謝の思いは結果で伝えるつもりだ。
エケ、伊藤、内田も各種目で上位進出が期待される。堀下航監督は「それぞれがこの大会でひと皮むけて、3年生になる来年の集大成に向け高い意識を持つようになってほしい」と話した。

















