アイスホッケー女子日本代表(スマイルジャパン)は、2022年2月の北京冬季五輪に向けた強化を精力的に進めている。FW大澤ちほやFW久保英恵ら五輪経験が豊富な選手を中心に陣容の大枠は固まりつつあるが、将来のスマイルジャパンを担う若手選手も代表入りを目指し、候補合宿でのアピールに熱が入っている。
中でも、五輪代表入りが視野に入るGK増原海夕(道路建設ペリグリン)は並々ならぬ決意で今月の候補合宿に参加した。7月に鎖骨を骨折するけがを負った影響で、2021IIHF女子世界選手権(8月、カナダ)の代表入りをすんでのところで逃していた。初のスマイルジャパン入りのチャンスだった。
今月上旬に復帰し、女子日本アイスホッケーリーグ(スマイルリーグ)1次リーグに出場したが、「コンディションは7割くらいまで戻ってきたけど本調子ではない」。「試合の立ち上がりが良くなかった。リバウンドの処理も雑になってしまった」と課題を挙げた。
北京五輪に向けては「メンバーに入って試合に出ることが目標」ときっぱり。「まずはコンディションを上げて、サイズのある選手にも勝てるような力を候補合宿で見せていきたい」と意気込みを語った。
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FWラック陽(道路建設ペリグリン)は今月の候補合宿に初参加した。20年度のU18世界選手権の日本代表に選出されるなど将来的にスマイルジャパンでの活躍が期待される逸材だ。
山梨県出身。米国人の父と日本人の母を持つ。中学3年時の18年に苫小牧に移り、道路建設ペリグリンに入団した。
平均的な体格ながらフェンス際のバトルの強さが武器。「合宿でもフィジカルのタフさはアピールできた」と手応えを語った。一方で「プレースピードが速くて追い付くのに必死だった」とも話し、アンダーカテゴリーとの違いも実感した。
14年のソチや18年の平昌五輪はテレビで観戦していた。「合宿では憧れの先輩たちとリンクに立って緊張した」と率直な感想を語るラック。「とにかくスキルアップして先輩に追い付きたい」と抱負を語った。




















