JR苫小牧駅南口の駅前広場で、7月から8月に見頃となるアジサイが、10月が終わりを迎える今も、みずみずしい紫色の花を咲かせている。20年前に駅前の商店主ら地域住民の有志が植栽した約250株のうちの数株という。
苫小牧市末広町の温室植物園サンガーデンを運営する苫小牧造園協同組合の緑化相談員によると、咲いているのはセイヨウアジサイで、「一般的に言って、この時期までアジサイが咲くのは非常に珍しい」と話す。はっきりした理由は分からないが、例年に比べ暖かい日が続いたことが一因とみられる。
室蘭地方気象台によると、苫小牧市の10月は、上旬の平均気温が15・5度と平年の同13・8度に比べ2度近く高かった。28日も最高気温が16・3度を観測し、穏やかな天気に恵まれた。近くを散歩していた美園町の主婦は「先日の雨にも風にも負けず、頑張って咲き続ける姿に感動した」と、小さな花びらを集めて輝くアジサイを見詰めていた。
広場周辺の草刈りや清掃を続けているライブハウス経営の杉村原生さん(43)は「市民の共感や癒やしにつながる瞬間を提供できたことは、自分たちの活動にとっても喜び」と話していた。
















