灯油価格の高騰 苫小牧市「ぬくもり灯油」増額 1万円→1万5000円

灯油価格の高騰 苫小牧市「ぬくもり灯油」増額 1万円→1万5000円

 苫小牧市は今冬、低所得の高齢者や障害者に暖房費の一部を助成する「ぬくもり灯油」の助成額を、従来の1万円から1万5000円に増額することを決めた。灯油価格の高騰が市民生活を直撃していることを受けた市独自の支援策で29日、岩倉博文市長が記者会見で発表した。

 ぬくもり灯油は、世帯全員が市民税非課税で、65歳以上の高齢者または重度心身障害者医療費助成制度を受けている障害者がいる世帯が対象。独居の場合、年間収入額が140万円以下(2人世帯は200万円以下)、預貯金の合計が50万円以下(2人世帯で100万円以下)といった要件を満たした場合、世帯に対し1万円を助成する。

 制度は2012年度にスタート。申請件数と給付件数は共に年間300~400件台で推移している。18年度は申請363件に対し347件、19年度は申請332件に312件、20年度は申請304件に対し292件の給付をした。

 今年度も1日に申請受け付けを開始したが原油の供給不足などを背景に、国内では灯油価格が高騰。市内でも10月の平均小売価格(10日調べ)が1リットル当たり96・7円と前年同月比19・2円の増となっており今後も高止まり傾向が続くとみて、給付額の増額を決めた。

 市福祉部の柳沢香代子部長は、会見で「生活保護費を受給していないが、保護基準と同等またはそれ以下の収入で生活している高齢者や障害者に対する支援策」と説明。岩倉市長は「真の困窮者とはどのような方かということを議論し、成立した制度であることを皆さんに知ってもらいたい」と述べた。

 市は申請済みの約200世帯に対しても、増額後の1万5000円を11月末ごろに給付する考え。今年度は500世帯への給付を見込んでおり、柳沢部長は「多くの市民に制度に対する関心を持ってもらい、必要な人に支援が行き届くようにしたい」と話す。

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